茅素材に割を入れるお話3(1100回)

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茅素材に割を入れるお話3(1100回)

2024年10月 1日(火曜日) テーマ:へら浮子制作日記

道具は揃ったでしょうか?

それではいよいよ茅の素材にカッターを入れて割を入れましょう♪

カッターの刃は新しいものにしましたか。ここはケチらないでいきましょう♪

とりあえず素材の長さに合わせてカットします。画像は10センチのもので見やすくするために太めの素材を使っています。カットは回し切りをします。押し切りは避けた方が良いと思います。刃をちょっと入れてくるりと回しきりです♪

 

茅浮子を作るにあたり一番重要なのがこの割り入れです。極簡単な作業ですが断面の中心に割を入れるのは結構慣れが必要なんです。

人間の目は利き目があるので、真ん中に刃を入れたつもりが入れてみると中心からずれています。慣れてくるとそのずれの分を頭に入れて刃を入れることが出来るようになりますが、最初から勢いよく刃を入れると大抵失敗して素材はゴミ箱行きとなる。

 

最初のうちはカッターの刃を背中側で断面に押しつけてみることです。切らなくても跡が付くので目安になります。あるいはシャーペンの芯を長めに出して断面に当ててみるのも一つの方法です。とにかく一発目のカットが重要です。

 

割は頭のトップ側は二つ割、四つ割、六つ割り、八割とあります。私の場合は5ミリ径以上は八割、5ミリ~4ミリ径までは四つ割、4ミリ以下は二つ割としています。割を入れる長さはボディの長さや太さによります。また肩を張らせたい場合は割を短く、なで方の場合は割を長くします。足側は4ミリ径前後は二つ割ですが、それ以外は全部四つ割で仕上げています。

 

割が無事に出来たら次は目安点を打ちます。最後の画像の通り割を入れた格段面の中心にペンで点を書き入れます。面倒かもしれませんがこの目安点は大切で、点を目処に刃を入れるのでめんどくさいと思わないでくださいね♪

 

FBの知り合いで大阪の野口さんがちょっと上手くいかなかったけど、八割にしたら綺麗に出来たと言っておられました。ただ目安点を打っていなかったとのこと。それはいけません・・・ちょっと説教をしましょう。あはは

 

次はとうとうカットのお話です。左右対称にカット出来るかです。これが出来たら茅浮子作りは90パーセントは出来上がったも同然です♪

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