
刃物のお話1(1098回)
2024年9月27日(金曜日)
日頃茅浮子の作り方について質問されます。できる限りわかりやすく知ってることをメールや電話で答えていますが、この際自分なりに気をつけるところや道具類を書き出そうと思っています。最近茅で浮子を自作する方が多くなってるので、少しでも参考になればと思っています。まずは茅素材の選び方です♪
茅素材の良い悪いは明確であります。手を出してはいけない素材は『スが入っているもの』茅の中心に空洞があるものです。空洞があるものは中綿がそれだけ少なくなり浮力がないものに仕上がります。割を入れるときに便利だという方もいらっしゃいますが、聞く耳は持たない方が無難です。(画像左から空洞、真ん中楕円、右が使えるもの)
『楕円形や曲がりのあるもの』楕円形のものは割を入れにくいし作りにくい。仕上がり具合も良くないです。熱を加えて成型する方法もありますが、出来れば元々まん丸の素材を選ぶのが良いです。曲がりのあるものはこれも熱を加えて真っ直ぐに出来ますが、こえについても元々真っ直ぐなものを選びましょう。
『艶がなくシミが多い素材』使えるのは艶があり表皮が硬い。逆に艶が無くシミが多いものはグズグズで綺麗にカット出来ません。良いものはカットするときサクッと乾いた音がするのですが、使えないものは素材が潰れながらカットされます。それと絞りの時にシミの部分が柔らかいので綺麗に均等に貼り合わせが出来ないことがあります。一番は実験済みですが艶がなくシミが多いものは良い素材に比べて浮力が無いことです。(画像下2本が使える素材)
素材を購入するとき店舗によっては1本ずつ選定できるお店をお薦めしますが、量販店にある3~5本入りの袋つめのものはよく注意して選びましょう。艶はあるかまん丸で真っ直ぐか、穴は開いていないかなどです。袋に入っているとチェックしにくいですが、せっかくお金を払って買うものなのでできる限り目を見開きましょう♪
いろいろ偉そうに書きましたがこれまで自分が沢山失敗してわかったこです。
浮子作りは人それぞれやり方があるのでこれからの記事が必ずしも正解とはいえません。あくまでも参考と思って見ていただきたいと思っています。
次回2は刃物です♪
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