
鉛筆削り(1099回)
2024年9月29日(日曜日)
へら浮子を作るのに一番重要なものが刃物です。
羽根浮子をカットするために昔から使われているのが『両刃カミソリ』だと思います。昔の浮子師はこの両刃カミソリを器用に操っていました。現代でも羽根浮子をカットするのにこの両刃カミソリを使っている方もいらっしゃいますが、極一握りかもしれません。
茅浮子を作るのに必要な刃物は私の場合は画像の通りです。
向かって左は竹足を削ったりする左利き用の小刀と竹足をならすための小型のノミの刃です。余談ですがこの小刀は随分前に亡くなった親父が買ってくれたもので大切に使っています。あとはカッター各種です。特別珍しいものは一切ありません。どこでも手に入るものなんだけど、自分がどのカッターが使いやすいかが一番の問題です。
カッターの刃は幅や厚みが数種類出ています。厚みは0.2、0.25、0.38、0.5などです。幅は9,12,18ミリがあります。
私が茅のカットや割を入れたりするのに一番使いよいのが幅9ミリの厚み0.38です。画像にあるように、これより薄い刃がありますが、刃が柔らかすぎて使いにくく感じました。それから必ず黒刃を使います。よく見かけるグレーの刃と比べると数段黒刃の方が切れ味は優れています。
どのサイズのカッターも黒刃です。価格は少々高いですが切れ味は最高なので浮子作りには適してると思います。カットにこの0.38を使いますが、茅素材の切断用と割やカット用と2個使い分けています。刃はいつまでも長く使い続けるのは良くないので、しょっちゅう刃をカットしながら使います。いつも新品の刃の状態で使用するのがベストで切れ味が悪くなる前に交換しましょう♪切れ味が悪い状態で使うと余計な力が入って必ず切りすぎます。切りすぎた素材は使えないので切れる刃で丁寧に時間をかける方が結局早道です。
大型のカッターは、竹用とカーボンやグラス用に使い分けています。これもどちらも黒刃仕様です。
茅浮子を作るのにおそらくほとんどの方がカッターを使ってることでしょう。人によってはカッターなんて普通の1本ありゃ作れると思ってる方もいれば、大型のカッター1本ありゃ簡単なものさと思う方もいるかもしれません。
どのものを使うかは好き嫌いはあるでしょうし、慣れてるものが使いやすいことは十分承知しています♪カッターでも結構種類があるんだと思ってくれたらそれで十分です♪
もしカッターをどれにしようか迷ってる方がいらっしゃいましたら、一度ホームセンターで探してみてはいかがでしょうか♪
次回は『四つ割と八割のお話』です♪これが完璧に出来たら茅浮子70パーセントは出来たも同然です。
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