手強い修理(1104回)

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手強い修理(1104回)

2024年11月 1日(金曜日) テーマ:へら浮子制作日記

昨日ウキウキしながら携帯ショップに行ってきました♪可愛い店員さんは今日も優しく対応してくれるだろうかと期待しスキップで店内に入った茅春です。しかし・・・対応してくれたのが100キロ近い無愛想な男だった・・・こんなはずじゃなかったと肩を落とした茅春でした。

 

 

さて、画像の修理浮子。送ってきて見たときこりゃ手強いぞと呟きました。この状態で手に入れたとのことですが、きっとボディがパンクして直そうと瞬間接着剤を使ったようです。乾ききる前に硬化してパンク箇所が上手く閉じなかった後が見られる。一番気になったのが芯部分にたっぷりと接着剤を乗せて接続してる。

壊れた状態のままならトップを抜いて再度修正したら良いのだけど、問題は無理矢理抜くと頭側が破損するのと中綿がごっそり取れてします。仮に取れたとしても再度絞ったとき頭側の形状が『子どもがナイフ使って鉛筆削る』ようなものに必ずなります。

 

これは外科手術だなと呟く茅春です。

慎重にボディの合わせ目にナイフを入れて割を開きます。その後秘技を使って芯を抜きます。画像には写っていませんが羽根の中綿が予想通りくっついて取れてきます。

その後が重要で中綿が取れた状態では直せないので、昔羽根浮子を作っていた茅春は保管していた羽根素材を持ってくる。持ってきた一本をナイフで割いて中綿をピンセットで取り出し修理浮子の頭に移植するのです♪

中綿を移植後は上手く絞れました。ただカットした後などの跡がどうしても残るため黒の駒塗りをさせていただきました。

最後はボディのウレタン塗装とトップを再塗装して完了です♪茅春納期じゃなくても1本の浮子を直すため送ってくださる気持ちが嬉しい茅春です。

どの浮子も捨てられるより直して使われる方が浮子も嬉しいであろう。

出来上がった浮子を眺めてまた良いアタリを出してなと呟く茅春です♪6011011.jpg6011012.jpg6011013.jpg



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