
久しぶりの休み(973回)
2021年5月 8日(土曜日)
近年車の煽り運転の話題がテレビに映し出されます。
車を急停止させて散々殴る映像も記憶に新しい。茅春は遅い車が前を走っていても決して煽ったりはしません。煽るぐらいならさっさと抜き去ります。
昔の話で40年前の夏のこと。
大学時代バスケットのオフで帰省した茅春。早々に高校時代の悪連中と合流し夜も寝ずに遊び回っていました。その中に自衛隊の朝霞に所属していた平野が中古で6700ccのムスタングを購入し納車したばかりだった。
腹に響く排気音は若造の茅春は思わずうんこが漏れそうにもなった。
木更津東口にある入り浸った喫茶ブレンドでコーヒーを平野と飲みながら、新たに悪友の玉さんと後に暴走走行で亡くなった江森の二人を呼び出し、四人で夜のドライブに出かけました。
ムスタングを運転する平野そして助手席に江森。リアシートには私と玉さん。
調子乗りの平野はまず木更津駅西口のロータリーを爆音とタイヤを軋ませながら一周し、その後東口に移動しようと駅横の踏切あたりで前を走るスカイラインを煽り始めた平野。
すっとスピードを落としたスカイラインを構わず煽り続ける。少しして爆音とともに抜き去るムスタング。抜き去りながらスカイラインをちらっと見た四人。
あ!!っと声を揃えて叫ぶ四人。目にしたのはドアに木更津で有名なやくざの家紋が描かれていました。車内はパニック!逃げろ!そう叫ぶ助手席の江森。真っ青になった顔面を引きつらせながら逃げ回るムスタング。
やばいぞ!そう叫びながら後ろを見る私と玉さん。なれない左ハンドルと音ばかりで瞬発力の無いムスタングの後ろをスカイランがパッシングでぴったりとくっついてきます。
もはやこれまでと車を止めて降りる悪ガキ四人。スカイラインから降りてきた中年の893。甚平の両袖から見える入れ墨がこれからどんなことが起こるのだろうか想像をかき立てました。
中年893さんは立つくす四人の前に来て、思ったより小さく低い声で「誰が運転したんだい?」そう言うと平野が自分ですと答えた瞬間グーパンチが数発顔面に炸裂した。鼻血ブーでも構わず殴る中年893さん。
もしかしたら平野で済むのか!!それを期待した私の思いはすぐに崩れ去り、順番にグーパンチを数発ずつ頂戴致しました。ほっぺの裏が切れて口の中に血がたまり、鼻血がのど元を過ぎていくのを感じました。
20そこそこの若造の苦い思い出です。
テレビで煽り運転のことが映し出されるたびに思い出してしまう茅春です。あはは
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