晴恵ちゃんの変化(922回)
2020年2月26日(水曜日)
工房茅春ではへら浮子の制作だけではなくレストアも承っております。
私がへら釣りを始めた48年前はへら浮子といえば底浮子と宙浮子の2種類しかありませんでした。形状も大きなものか小さなものかでありました。エサの種類も少なく釣り方もワンパターンだったからです。
現代のへら釣りは釣り方もエサも多種多様で茅春はついて行けません。
へら浮子のオーダー制作しながら今はこんなウキが流行ってるのかと感心するばかりです。流行のスピードが速すぎることに対してへら鮒釣りに当てはめれば首をかしげたくなる部分はあるのだけど、これに関しては別の時に書くことにしよう。
現代の釣りに後れを取らずに邁進すると、当然のごとく使われなくなったへら浮子が手元に残ってきます。もう使わないからと処分したりどこかに追いやられることが多いでしょう。へら浮子って不思議な力を持っていて、トップや足を変えるだけで今まで上に使いやすいウキになる可能性を秘めています。もちろんその逆もありますが。
使われなくなったへら浮子を一度引っ張り出してみてはいかがでしょう。ちょっとレストアするだけで勝負ウキになる可能性があります♪
日の目を見たへら浮子も水に浮かべてあげればきっと喜ぶはずです。
画像のへら浮子7本はレストア終了のものです。送り主はへら釣りを始めた頃購入したと言っていました。状態を見るとトップが折れてたり曲がっていたり、ボディはクリアが凸凹しています。シルバーの帯も剥げておりました。
送り主は購入した当時のようにまっすぐなトップが水面に浮かぶ光景が見れたらと。
まずはトップ7本交換し、ボディの水研ぎをしてボディ表面の成形後クリアの上塗り。シルバーの帯塗りを施し上下に細い黒ラインを入れておきました。あくまでこのウキの作者に失礼がない程度に手を加えます。
完成したへら浮子7本を受け取った送り主も大変喜んでくれました。7本並べて写真を撮り待ち受けにしたそうです♪このへら浮子もきっと喜んでくれたんじゃないかと思う茅春あります♪
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