壊れた鮎玉(888回)
2019年6月28日(金曜日)
相模湖は戦後1947年に人造湖として作られました。建設後関東地方の日帰りコースとして大いに賑わったのものでした。
私も東京にいる頃、小学校の時だから1970年頃親父と二人で手作りのモーターボートを浮かべに言ったことを今でも忘れていません。当時は確か中央高速は相模湖までしか開通していなかったので、日帰りの観光としてはうってつけだったのでしょう。
相模湖の釣り船屋は数件ありますが、当時より有名だったのはやはり小川亭であろう。
小川亭は昔は料亭を経営しており、井伏鱒二や吉田茂首相にも愛されていた。現在はバスがメインの貸し船屋であるが、お願いすればへら釣りも快く引き受けてくれます。
私が初めて相模湖で釣りをしたのが30年前です。そのとき訪れたのがこの小川亭でした。その頃はへら釣り師も常連で10数人いました。一年に一度小川亭主催で大物大会も行われていたのです。この小川亭には沢山の思い出があります。相模湖で初めて釣れた型物や大物を釣ることの難しさを教えてもらったのものでした。
小川亭の相模湖でのテリトリーは沢山あるのですが、有名どころでは矢沢や赤沢です。他にもダムサイト等ありますが、釣りをしない船宿の親父さんは決まって初めてのお客さんには矢沢を薦めます。竿は?と聞くと必ず15尺と答えるのです。
2年ほど前にこの小川亭を訪れました。かれこれ20数年ぶりです。当時から元気だった商売上手の女将さんとお人好しな旦那さんは歳をとりましたが元気で私を迎えてくれたのです。ボートに荷物を積み終わると、黙って旦那さんは矢沢の入り口まで引っ張ってくれました。試しに竿は何尺が良いかな?そう聞くと旦那さんは15尺かな・・・それを聞いた私は初めて来たときもそう言ったなって思いだし、懐かしさがあふれたことを忘れません。
2年ほど通った小川亭でしたが、ひょんなことから本湖の上流部にある船宿柴田に通うようになりました。今でも忘れない35日間連続ナイターをやったり、怖いお話しを体験したり聞いたりした船宿です。(続く)
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