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素材からへら浮子へ（７２４回）
茅という素材を扱ってから何年が経つだろう・・・なによりへら浮子を始めて作ったのが中学一年の時だから、かれこれ４５年も昔のことだ。当時は作る難しさにすぐに投げ出した記憶があります。
竿掛けや万力ばかりを作ってきたけど、最後は一番苦手だったへら浮子制作だとは、昔じゃ考えられない茅春です。
さて！複数の素材が少しずつ形になってへら浮子に生まれ変わります。注文書を見ながら感心したり、こりゃ手が掛る！そう呻くことも多々あります。しかしどのへら浮子も完成し手に取ると愛着が湧いてくるのです。大事に使われるかな・・・良い動きをしてくれるかな・・・どの浮子も夜なべして作っただけに、そんな気持ちになります。
今回のへら浮子の中に浅棚と宙浮子があるんだけど、注文をくださったお客さんが、中部のある釣り場である人が茅春浮子を使って良い成績だったらしく、その茅春浮子を見て注文をくださいました。良い成績を残すにはへら浮子だけではなく、腕も必要なんだろうけど、この話を聞いて心から嬉しかった。
愛情をこめ夜なべして作った茅春浮子頑張ってるな！そう呟いた茅春です。
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工房茅春