
壊れた鮎玉(888回)
2019年6月28日(金曜日)
この間久しぶりに室生ダムで竿を出してから、また釣りがしたい病となりました。
管理池にも行きたいし、野釣りもしたい。そんなことで来週あたり増水し始める津久井湖と管理池の椎の木に行こうと思ってます。管理池も久しぶりで数はそこそこで良いからとりあえず竹竿を振りたい♪そう思ってます。
さて、私はへら浮子を作っている職業浮子師です。チャカ浮子からダム浮子まで幅広く作ってます。オリジナルも出してるけど、自分だけのへら浮子が欲しいという要望が多く近年はオーダーの浮子の需要が増えてる。
15年くらい前かなあ・・・こんなへら浮子を作ってみたいと思ったのが『天ヶ瀬』である。シンプルで飾りがないが、そこがまた自信の裏付けであると私は思った。ボディはどうやって合わせてるのか・・・内部はどうなってるのか。こんな浮子作れたら良いなあ!そう思ったことを今でもよく覚えています。
そして『雪月花』である。良質の羽根を吟味し制作する。飾りとしても良いと思うへら浮子は所有する満足感を与えてくれるだろうな。雪月花の松原さんにはお世話になってる茅春です。随分前だけど参考までにと数本のへら浮子を送ってもらったこともある。ボディは松原さんお得意の墨流しだ。私は松原さんに墨流しの方法を教えて欲しいとお願いしたけど、この墨流し方法だけは教えてもらえなかった。私は墨流しを施された雪月花を手に取り、やっと考え出したのが茅春の『マーブル塗装』なのです。私の方法が松原さんの方法が同じかどうかはわからないけど、なんとかしてマスターしたかった私です。
外にもオールピーコックの『碧舟』さんや浅草の須藤健作さんが考案したアンドン浮子やブランコの『くし玉』さんなどまだまだ沢山いらっしゃるが、皆さん共通してるのがオールハンドメイドだと言うことです。現代はいろいろな器具があり、初心者でも比較的制作しやすいのですが、当時はそんなものはなく腕だけが頼りだったのです。
羽根と茅との違いはあるけど、これら偉人たちの功績や手法を見習わなければならないと日頃から肝に銘じてる茅春であります。
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